サイレントギターを使うようになった経緯(まとめ)

・そもそも生ギターは数本持っていた
・しかし今の環境では近所迷惑の問題が出てきた
・夜中でも練習してもっとうまくなりたい
・サイレントギターというものを知り、楽器店で弾かせてもらった
・値段が安いのと弦高調整が付いている理由でアリア・シンソニードにした
・ナイロン弦の方も指で弾いたらすごくよかったので追加購入
 (実際ネックの細いのと太いのと両方弾いてみたけど、ネックの太い(指版が広い)ギター(本来のクラシックギターの太さ)の方が弾きやすかった。左手運指は多少苦しくなるケースは確かにあるが、右手の自由度が大きくなるメリットを重視した。

ネックが太いということは弦同士の幅も大きいということです。ピックでストローク奏法しかしないのであれば関係ないのですが、トレモロ奏法(『アルハンブラの想い出』など)に挑戦してみればその意味が分かります。弦幅が小さいと隣の弦に爪が当たってしまうのです)
・録音してみたらイイ感じ、練習用だけに使うのはもったいない
・ライン接続してエフェクターかませればライブでいろいろ使えそう!
・おぉっ、夢が膨らむなぁ..(ってライブなんかしませんけどね ^^;)
・結局いつも弾いているのはシンソニードとストラトキャスター..

と、まあ過去を振り返ってみるとこんな感じです。
もし夜中に生ギターを演奏しても苦情がこないような環境の人はサイレントギターを購入する理由はほとんどありません。音色では本物の生ギターにかないませんから。そして生ギターなら、お金が許すならばマーチン、ギブソン、テイラーなどいくらでも好みのギターが選択できます。

それでもあえてサイレントギターの利点を言うと、バラすとコンパクトに収納でき、重量も軽いので旅行やパーティなどにも気楽に持って行けるところでしょうか。マイクを使わずに録音したいなら、あとから生ギターにピックアップを装着する手もあるし、そもそもエレアコというピックアップ内蔵ギターが存在するのでそちらを使用すれば可能です。

サイレントギター(アリア・シンソニードですが)でどんな録音ができるのかは・サイレントギターの音、録音の実際のページをご覧ください。オリジナル曲のほか、各ギターによる生音の比較の音声ファイルがあります。


<ここから下はアコギ一般の話です>

ギターの録音について

ギターの録音にはMTR(マルチトラックレコーダー)があると便利です。MTRは多重録音ができるので、1人でも時間をかけるとそれなりの曲が完成します。MTRはハードウェア機材として販売されていますが、パソコンで使えるようにソフトウェアの形態のものもあります。私は永らく4trテープレコーダ、12trデジタルレコーダというハードウェアを使っていましたが、現在はパソコンで録音できる「Cubasis VST 4」(すでに古い)というWindows用ソフトを使っています。ソフトウェアによるエフェクター機能も装備されていて、これが結構使えるのです。

というわけでコストパフォーマンスを考えるとソフトウェアMTRがオススメです(※追記:現在はハードウェアでも安いのが登場してきているので、そうも言えないかも。またハードウェアなりのメリットもある)。2万円以下から買えます。もちろん上には上があってソフトでもプロ用途ではとんでもないのが存在しますが。しかしそこそこのMTR、それにエフェクターをハードウェアでそろえるとなると5万円ぐらいはすぐにとんでしまいます。またソフトウェアの利点としてパソコン・ディスプレイによる大きな作業画面が挙げられます。ハードウェアの場合、液晶画面があまりにも小さく、作業が非常にやりづらい欠点があります。当然マウスでコピペなどもできません。

私はその昔MIDIをシーケンサ専用機でやっていましたが、この小さな画面の作業効率に嫌気がさして「レコンポーザ」というパソコン用シーケンサソフト(NEC PC-9801 DOS)を購入しました(当時、小室哲哉氏がTMネットワークで使っていた)。圧倒的に効率がよく今でも使います。デカイ画面での作業という点では価格にかかわらずソフトウェアに軍配が上がります。


ギター初心者の方にアドバイス

私自身うまくもないのにこんなことを書くのは非常に恐縮ですが、ちょこっとだけ..
ギターに限らないかもしれませんが、1日10時間練習して何日も休むよりも、1時間の練習を毎日10日続けたほうが絶対にうまくなります。絶対に! そして時間が取れない日でも1分でもいいからギターに触ってください。ピッチャーがボールの感触を常に大切にしているように..

余談になりますが、尊敬するギタリストに渡辺香津美って人がいます。彼は数フレット分の木片に短い弦を張り、それをいつもポケットに入れて握っていたそうです。そこまでするかっ! って感じ。

ギター教室で学んだほうがいいかという問題がありますが、私の場合は独学です。好きでやっていたらなんとかなりました。まあ、ギターが好きでもないのに毎日つらい(指が)練習をする人はいないでしょうが、これ物理的に見ると拷問ですから ^^; 硬く細い鉄に指を打ち付けるんですから最初のうちは青く腫れたり、皮膚が切れることもあるでしょう。これが音楽でなかったら単なる拷問に違いない。

最初、「F」や「Bm」などのハイコード(バレーコード)の壁があると思います。ロック系のように親指を6弦側から回して押さえる方法もありますが、ちゃんと基本パターンは覚えたほうがいいです。コツはあります。力を入れて握らないこと。なんか力を入れて握らないと、あのコードは押さえられないように見えますが、極端な話、親指を完全に離したまま(つまりネックを握らずに!)「F」は鳴らせます。本当です。

コツは(右利きの場合)右ひじでボディの右端を押さえ付ける感じにします。そうするとテコの原理で自分の体を支点に左側のネックが前に飛び出そうとします。必然的にそうなるんです。それを飛び出さないように左手の指(Fの形の)で押さえ付ければいいのです。親指は関係ありません。

極端に書きましたが、実際はほんのわずかに親指でも支えますし、右ひじも強く押さえ付けるわけではありません。両方のコンビネーションです。慣れればどちらの腕も疲れません。このハイコードの壁を乗り越えるとギターもさらに楽しくなってくるので、がんばってください。

そして、指が痛くなっているのに、根性でやっても無駄です。結局、次の日指が腫れて弾けなくなっては元も子もないので。そもそも苦痛な状態で弾いても楽しくありません。音楽は音を楽しむものです。そして邪道かもしれませんが、チューニングを半音〜1音下げてみる。すると弦の張力が弱くなって押さえやすくなります。またカポタストの装着もアリです。ボディ側に近いほど指板の面積(距離)が小さくなりコードが押さえやすくなります。また弦高も下がります。こんなやり方でしか弾けなくなってはいけませんが、初めのうちは楽をするのも正解だと思います。挫折してギターをやめてしまうよりず〜っとましです。

ちなみにチューニングを半音落としてカポタストを1フレットに装着すると本来の音程になります。実際12弦ギターでは弦巻きというかネックの負担がすごいことになるので、半音下げ、カポ1フレットというのはよく使われます。


ギター・スティール弦について

S.yairi EXTRA LIGHT GAUGE 指が痛いという話のついでに..ギター入門時は指の皮膚が柔らかいので、弦が強烈に食い込みます。なので長時間練習していると痛くなってきます。これは皮膚が硬くなっていないためと、「押さえ方のコツ」を覚えていないためです。どちらかというと後者の、まだ演奏に慣れていないために無駄に力をいれて押さえているという理由のほうが大きいと思います。もうこれは慣れるしかないので、がんばってくださいとしか言いようがありません。ただ、指が痛くならないために軟らかめの弦を選ぶというのはアリです。

コンパウンドという弦があるので、これを利用すると指の負担が軽くなります。音質は、こもった感じになり、ピックでストロークしたときの音がショボくなってしまいますが、「練習」のためと割り切ればいいと思います(特にストローク奏法において鉄弦特有のバシバシという音、ミディアムゲージとコンパウンドでは雲泥の差があります、またメーカーによってもかなり違いが出ます)。

さて、昔は存在しなかったのですが、近年はライトゲージとコンパウンドの中間の「エキストラ・ライトゲージ」という弦もメーカーによっては存在します。ちなみにエレキギターの弦は、太さを数値で選び、普通はセットで購入します(1弦.009 から始まるセットというふうに)。フォーク用も数値が一応書いてありますが、たいていの場合ライトゲージとかミディアムゲージとかの呼び名で購入します。メーカーによって数値のバラツキ(特に低音弦)があるので、こだわる人はそこまで見て選ぶようです。

特にアコースティックギターの場合、弦のメーカーによって音色の違いが顕著に表れるので、いろいろ試して自分ギターと相性の良い弦を見つけるのも楽しいです。例えばヤマハのギターにヤマハの弦が最適とは限りません(もちろん好みにもよります)。ちなみに私が初めて使ったフォークギターはヤマハでしたが、弦はマーチンを張ったほうが音は良かったです。現在のサイレントギターの場合、生音色を重要視しているわけではないので、チョーキングとかもしやすいエキストラ・ライトゲージをよく使用します。写真のもの(Sヤイリ)がそうです。ここのライトゲージは.012 から始まりますが、エキストラ・ライトは.011 から始まっており若干細いです。

ちなみに細い弦を張ると弾きやすくなるということからアコースティックギター(サイレントギターも)にエレキギター用の弦を張ったらどうでしょ? ということは容易に想像できますが、結論から言うとダメです。張ってみればすぐに分かりますが、鳴りません! それ以前に弦がフニャフニャよれてしまってアコースティックの味がしません。特にアコギ用は3弦が巻き弦となっているところが決定的に違います(素材も違う)。まあ1度勉強のために試しに張ってみてください。すぐにイヤになるから。そこまでするなら最初からエレキギターを買ったほうがいいです。ジャズなどでもおなじみのフルアコというアコギに近いエレキギターも存在します。


ギターの改造

余談ですが、私のシンソニード AS-100S には、まるでエレキギターのように弦高調整のためのダイアルが付いています。しかし一般のアコギにはそんなもの付いていないので、弾きやすくするためにブリッジの高さの低くすることがあります。実は私の持ってるアコギはすべてブリッジの底を削っています(ブリッジは取り外すことができますが、傷をつけないよう紙や布を挟んでペンチで簡単に引っこ抜くとよいでしょう)。その底面を削るわけです。平面で削らないとまずいので、平らなヤスリや包丁を研ぐための「砥石」を使うといいです。この場合100円ショップの砥石で充分です。砥石は爪を研ぐのにも使えて重宝しています。

砥石では時間がかかってしょうがないので、ザックリ削りたいときはグラインダーなどがあるといいのですが、ミニルーターというペン型のグラインダーが存在するので利用すると便利です。工作に使ったりする電動工具で、削るほかにも、先端にディスクを取り付けるとノコギリより細い切り込みが入れられるので、ネック0フレット部分のナットの溝を削って弦高を低くすることもできます。

以上述べたことは失敗すると大変なことになるので、くれぐれも自己責任で行ってください。ブリッジは替えを購入すれば済みますが、ナット部分はそうはいかないので。とりあえず弦高を下げたい場合はブリッジ側だけやってみてください。たいていはそれだけで、ずいぶんと弾きやすくなるはずです。下げすぎると弦がフレットに当たり音がビビリますので、確認しながらやってください。以上サイレントギターではなくアコギを弾きやすくする話でした。



Google